2008年8月の日記 of New Site 0

調布市にある、主に住宅のデザインをする設計事務所です。

雑誌について思うこと[2009/07/29]

IMGP0951.JPG■「東京の注文住宅2009夏秋号」にワンズライフホームで設計を担当しました2つの住宅(72ページ・T邸、112ページ・O邸)が載ってます。見ていただければ幸いです。
この雑誌は半分、工務店・ハウスメーカーさんの広告的な意味合いのものでありますので、その他の住宅雑誌とはちょっと載る意味が違うのではありますが、いろんな方の目に触れる機会が増すので、有難いです。

今回はちょっと建築家と雑誌の関係について一言・・。住宅の設計を行っている建築家にとって、「新建築住宅特集」などを作品発表の場と位置づけされている方は多いと思います。そこに載った住宅を手がかりに、気に入った人が仕事を依頼してくれれば、次への仕事となりますので・・。

私も独立したての頃は雑誌に載らなければ仕事はこないし、社会的認知もされないだろうと思って載せてもらおうとしました。(後で分かったのですが、ちゃんとカメラマンに依頼した竣工写真を雑誌社に送って載せて欲しい~。とやらないと出版社の人は見てもくれないらしいので、私は自分で撮った写真を送ったので、即ボツだったのでしょう。)

しかし、雑誌に載ることのできる判断基準と、実際に良く設計されたいい家とのズレがあるような気がして、だんだん別に載せようとがんばる必要もないなと思ってきました。(単純に僻んでるだけかも・・・)

といいますのは、載っている住宅はフォトジェニック(写真うつりのいい)的にいいものに偏りがちな気がします。実際、住み心地のいいだけの家では雑誌は売れないのは重々承知ではありますが。

住宅の設計はあらゆる天候などから住む人を安全に守れる家を考えることであるので、いろいろな納まり等を考えることにおいて、まずフツーを極める(今売れてる本のタイトルみたいですが)ことが要求されると思います。私自身フツーはまだ極められていないと思いますが、格好良く見せるために、フツーを極めようとしていない人がいきなり特殊解を出そうとしていく事例が見られるので、それを持ち上げる雑誌を見て家の設計を依頼したお客さんが悲劇的なことになったりしないのか?と心配になっちゃったりします。

先日もとある雑誌に載っていた住宅で、屋根・外壁ともにラワン合板の上にクリアのFRP防水をかけただけで、見た目にはラワン合板の色違いがパッチワークのように見えるってあったのですが、どのくらいの割合の人がこれを美しいと思うのだろうか?と呆然としてしまいました。(木造なので、合板の継ぎ目の動きで防水が切れて雨漏りするのがコワイ!)

もちろん雑誌に載ってる住宅の全てがそうであるということを言ってるのではなくて、沢山いい住宅も載ってるので、雑誌は大好きなのですが、載ってるものが全て素晴らしいというわけではないことを見て欲しいなぁと思う今日このごろであります。

私も、見た人みんなが(プロも含めて)いいなぁと思ってもらえるような家の設計をひっさげて、また今度、雑誌に載りたいなぁと思ってます。

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